STAGEー202《花陽》不思議な感覚と密かな始まり

ストロとマッドの突然の襲撃を受けたチーム・ミューズ達。

その強さに圧倒されながらも、目的意識を強く持ったメンバー達であった。

真姫「あの魔術…相当ね」

クリス「真姫お姉ちゃんよりも凄かった」

カイエン「俺達もゆっくりとしていられないな。あぁ、君達はこの城に滞在しても構わないからな」

そう言うとこの場から去っていったカイエン。

海未「穂乃果…」

穂乃果「負けていられない…敵が凄いのはシリュウさんから話を聞いてわかっていたこと!」

空回り気味に見える穂乃果の意気込み。

ことり「穂乃果ちゃん…でも…」

穂乃果「大丈夫だよ。私は一人じゃないから」

そう言いながら皆を見ていく穂乃果。

海未「そうですね…一人では無理でも力を合わせれば勝てるはずです」

クリス「真姫お姉ちゃん。私もやっぱり手伝いたい…あの魔術師の人…お姉ちゃんだけでも…」

真姫「…なら…お互いにもっと強くならないといけないわね」

そう呟く真姫。

凛「でも、具体的にはどうすればいいのかにゃ?」

ことり「復活したはずだし、修行島に行ってみるとか?」

海未「なるほど…しかし…」

向日葵「修行も重要だけど彼等より先に魔王の欠片を見つけるのも重要…なら、一人心強い味方と合流すべきかしらね」

穂乃果「それって…」

向日葵「穂乃果もよく知ってるでしょ…剣の達人・メルディよ」

花陽「確かに頼りになる味方です」

真姫「で、今どこにいるのよ」

向日葵「西の大陸…今西の大陸にある二つの国はハル姫とアリーシャ姫の協力の元、復興と次の脅威のために動いている。そこにメルディもいるって話よ」

穂乃果「じゃあ、行くしかないよね」

凛「真姫ちゃんの転移で?」

真姫「他に行きようがないでしょ。船で行ったらまた時間かかるわよ」

そんなわけで真姫の転移魔法で西の大陸に向かうことになったわけだが…。

クリス「……」

リク「決心は変わらないか…」

真姫「守り切れる…とは言えないけど…クリス自身覚悟は出来てるみたいだし」

クリス「はいっ!」

海未「でしたらクリスの魔力も借りれば真姫の負担も減るのではないですか?」

クリス「真姫お姉ちゃんの役に立てるなら!クリス、頑張ります」

真姫「まぁ、いいけど…」

そして、転移で西の大陸に向かうのを見送っていたカイエン。

兵士「国王様…」

カイエン「東の大陸の国々も一つにまとめる必要があるな。すぐに二つの国に使者を。来るべき時に彼女達の力になれるように」

兵士「はっ!」

その頃…。

ハル「で、貴方のお城で待っているわけなんですけど…」

アリーシャ「心配いりませんよハルちゃん。もうすぐ…」

と、部屋のど真ん中に広がる転移魔法陣。

穂乃果「よっ…って…」

花陽「姫様が二人?」

ハル「本当に来たわね。いつの間に貴方未来予知を手に入れたのよ」

アリーシャ「必然ですよ。彼女達が再びこの世界に来たのなら…必ずこちらにも来ると思っていましたから」

海未「何やら予測されていたようですね」

向日葵「…」

ハル「何か言いたそうな子がいるけど…貴方が元・魔王ね」

花陽「ハル姫様。向日葵ちゃんは…」

向日葵「いいのよ花陽」

花陽にそう告げると、向日葵は前に出るとハルの元へ歩く。

向日葵「私が魔王として幹部達にやらせていたのは事実。この世界の人達に恨まれていても仕方のないこと…特に貴方にはね…」

ハル「別に今更だし、貴方は生まれ変わりみたいなものでしょ?もう、魔王じゃないんだし」

アリーシャ(その割には先程含みのある発言がありましたけどね…)

ハル「大体そんな話をしに私もここに来たわけじゃないし…」

穂乃果「そうだよっ!今、この世界で大変な…」

アリーシャ「あっ、そうでした。一つ伝言がありまして穂乃果さんに」

穂乃果「私?って、今来たばかりなのに!?」

海未「では、私もお供しますから」

アリーシャ「お城の中庭に行ってみてください」

と、いうアリーシャの言葉に従って中庭へ向かう穂乃果と海未。

ハル「で、話だけど…」

向日葵「私から説明するわ」

向日葵から今起きていることを姫達に話していく。

アリーシャ「また、世界が荒れてしまうのでしょうか」

ハル「ようやく世界中で復興が上手くいってるって時に…」

花陽「魔王の欠片をばらまいちゃったのも私達にも原因はあるし…」

向日葵「向こうも積極的に動いている以上こちらも…」

アリーシャ「わかりました。西の大陸の国の私達二人の姫が代表して協力を約束します。とはいえ私達の力をもってしても魔王の欠片というものの力を抑え破壊できるかどうか…」

真姫「見つけたら知らせてもらえれば転移でいつでも来られるし」

ハル「便利な魔法ね…まぁ、それは敵も同じわけだけど」

そんな話をしている最中、突然何かに反応するかのように身体がびくついた花陽。

凛「かよちん?」

向日葵「何…今の…」

ハル「もしかして、アリーシャ?」

アリーシャ「不穏な魔力の流れを感じました…もしかしてこれが魔王の欠片?」

ことり「それも気になるけど…穂乃果ちゃん達は…」

同じ頃…中庭では…。

メルディ「穂乃果の腕が鈍っていないか心配だったが杞憂か。それに相方の腕前も見事だな」

海未「この人はここまで強かったのですか」

穂乃果「トップクラスだよ。色々な部分では穂乃果より上だよ」

海未「メルディ、貴方はこの世界の事情を…」

メルディ「アリーシャ姫は鋭いからな。穂乃果達が来る前から感づいてはいた。だからこそ世界を代表して動こうとしていた。しかし、相手の方が動きが速いとなると…」

メルディがそう考えていた通り、すでにストロ達は次の計画の準備を進めていた。

ストロ「覚悟はいいか?マッド」

マッド「流石に今回の作戦は骨が折れるといいますか魔力を大幅に使いますからな。ストロ様もわざわざ危険な道に足を踏み入れなさらずとも」

ストロ「それぐらいは当然だ。後の事はシリュウ達に任せるさ。それにこの作戦はお前にもかかっているからな」

そう言ってストロは奥に立っている人物を見た。

??「わかっている」

穂乃果達の知らない所で動き出す作戦。

そして、この世界とチーム・ミューズはどうなっていくのだろうか。











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