STAGE-70 《ミューズ》ミューズの軌跡が起こした出来事

穂乃果達の冒険が始まった地へと進んでいく船。

何か特殊な仕掛けが施してあるからなのか、魔物達が襲ってくることもなく順調に進んでいた。

凛「敵が来てもかよちんは凛が守るにゃ」

花陽「でも、怪我とかしたら私が治さないと…」

リーフ「心配しないでください。同じ船に乗っている以上、僕達は仲間です。治療は僕も得意ですから任せてください」

絵里「迷惑じゃなければいいけれど」

リーフ「僕達の目的も魔王軍の討伐ですから…まぁ、メルディさんはああ言うお方なので…」

そして、更に時が過ぎ…。

メルディ「目的の地は近い。準備を!」

メルディの言葉に動き出し始めるシエン・リーフ・ライカの三人。

ミミ「一緒のチームだった皆さんにも会えるんですね」

ことり「あの時は穂乃果ちゃん結構無茶してなかったっけ」

穂乃果「あはは…」

ことりにそう言われて苦笑いを見せる穂乃果。

絵里「私達も船をおりる準備をしましょうか」

凛「かよちんは安静だにゃ」

希「せやったら今度はウチが残ってるわ。凛ちゃんも当然残るやろし」

絵里「そうね…それじゃ希任せたわよ」

希「了解や」

そして、船は陸地に着けられメルディ達と穂乃果達は陸へと降り立った。

メルディ「行くぞ」

穂乃果達の事など気にせず先に進んでいくメルディ。

ことり「私達忘れられてる?」

ロック「まぁ、頼み込んで乗せてもらっているからな…とりあえず俺達も行こう」

メルディ達の後方から目的地目指して進んでいく穂乃果達。

絵里「…少し感じが変わった…かしら?」

歩きながら辺りを見渡していた絵里はそう呟いた。

ことり「そうかな…少しのどかだったのは覚えてるけど…」

ミミ「そろそろ街が見えてくる頃…」

と、先を歩いていたメルディ達の歩みが速くなっていた事に気付いた。

穂乃果「どうしたんだろ…街が見えてきたから急いでるのかな」

絵里(希はカードで何かを感じていた…もしそれが危機的なものだとしたら…)

ことり「絵里ちゃん?」

絵里「私達も急ぎましょう」

メルディ達の後に続き街へと急ぐ絵里達。

そして…。

街へと入ったチーム・ミューズのメンバーは唖然とした表情になっていた。

穂乃果「街が…」

ことり「ところどころ崩壊してて…」

絵里「無事な所の方が多いみたいだけど…初めてここに来た時と比べたら…」

リーフ「君達、大丈夫?」

絵里「私は何とかだけど…穂乃果達にはショックが大きかったかしら」

穂乃果「街の中を見て回ろう!助けを求めてる人がいるかも!」

ミミ「私はチームの隊長の所に行ってみます。この状況について何か知っているはずなので」

リーフ「メルディさんもきっとそっちだろうね。僕も付き合うよ」

絵里「ことり、貴方はミミの方についていてあげて。穂乃果は私がフォローしておくから」

ことり「うん、お願い絵里ちゃん」

その頃、メルディはというと。

シエン「いつの間にかリーフの奴がいないが…」

ライカ「まぁ、いつもの世話焼きだろうな」

メルディ「…見えたな…」

メルディ達は一足早く、警備チームの拠点へとやってきていた。

メルディ「ブレイド…いるか?」

ブレイド「!?…メルディ…何でお前が…」

メルディ「現・隊長のお前がこのザマとはな…チームのレベルが落ちたか?」

ブレイド「メルディの代みたいにはいかないみたいでな…だが、本当に何でここに」

メルディ「風の噂と…ついでだ」

と、その時ミミ達も遅れてこの場へとやってきた。

ミミ「ブレイド隊長!」

ブレイド「ミミ!それと…」

ことり「えっと…」

ブレイド「お前が連れてきたのか?メルディ」

メルディ「ついでだ…お前も知っているだろう。こいつらの活躍を」

ブレイド「あぁ、この東の大陸の魔王軍幹部を全て倒した…驚いたよ」

ミミ「ブレイド隊長。ここで何があったのか教えてください」

ブレイド「……」

メルディ「察しはついている。お前が話しにくいなら私が…」

ブレイド「いや、俺から話す。情けない話だが、魔物の大群の侵攻を受けた」

ことり「魔物の?でも、魔王軍の人達はいなくなったのに…」

ブレイド「いなくなって…魔物達の中でも上位の連中が下の連中を纏め上げ一つの軍団を作り上げた…」

リーフ「そして、この街へ攻め込んだ…」

ミミ「でも、なぜ王国とかではなくここに…」

メルディ「お前達はこの街からスタートしたのだろう…お前達の力の痕跡を感じたからか…何にせよ魔物達には幹部ほど知能を持つものはいない。ただ、破壊するだけだ」

ことり「それじゃ…」

穂乃果「私達が原因なの…」

ことり・ミミ「!?」

突然穂乃果の声が聞こえ振り向くと、穂乃果と絵里もいつの間にかこの場所にやってきていた。

ブレイド「…そんなに日は経っていないはずだが、随分と逞しくなったな」

穂乃果「私達が魔王軍を倒していったから…この街が…滅茶苦茶に…」

絵里「穂乃果、それは…」

と、いきなりメルディが剣を抜くと穂乃果の顔へ向けた。

ブレイド「メルディ!?」

メルディ「私はこの街の出身で、チームの隊長をしていた事もある…」

穂乃果「…斬りたいんでしょ…街を滅茶苦茶にした原因の私達を…」

絵里「穂乃果!」

メルディ「率直な意見を言おう。この街の警備チームの実力不足だ。相手は大群だろうがただの魔物達だ。実力があれば問題なく撃退できたはずだ」

穂乃果「だけど!!」

ブレイド「穂乃果だったな…メルディの言う通りだ。俺達の力が足りなかった。それがこの状況を作り出してしまった…それは事実だ」

穂乃果「でも…でも…」

メルディ「魔王軍の幹部を三人倒したお前達を少しは認めていたが…その程度で折れるとは。幹部を倒すために散ったらしい仲間達も所詮…」

と、穂乃果はメルディが向けていた剣の脇をすり抜けてメルディに掴みかかるとそのまま押し倒した。

ことり「穂乃果ちゃん!?」

穂乃果「海未ちゃんの…にこちゃんの…真姫ちゃんの…みんなの事を侮辱する事は…貴方でも許さない」

メルディ「そんな顔も出来るのだな…ならそれを常に魔王軍に向けていろ。私は魔王軍を倒すためにチームを抜け、新たなチームを作り上げた」

ブレイド「お前…やっぱり姉の事を…」

ミミ「お姉さん?」

メルディ「お前達には関係ない…先に船に戻る。お前達もすぐに戻れ。ノロノロしていたらおいていくぞ」

そう言うと、この場から離れていくメルディ。

シエン「リーフ、お前は…」

リーフ「僕は彼女達と一緒に戻る。すまない」

ライカ「いいよ。お前の性格は判ってるからさ俺達も…メルディ姉もな」

絵里「穂乃果…貴方の気持ち、私達もわかっているわ」

穂乃果「絵里ちゃん…私達…」

ブレイド「ミミ、彼女達をサポートしてやってくれ…お前ならやれるさ」

ミミ「ブレイド隊長…」

ブレイド「チームを立て直して…街も再建する…そして今度は魔物達の侵攻も防ぐ…だから安心して先へ進んでくれ。魔王軍を倒せる希望を持っているのはお前達だ」

ことり「行こう!穂乃果ちゃん」

穂乃果「…うん…」

まだちょっと元気のない穂乃果ではあったが、仲間達に支えられながら船へと戻っていった。

その途中で、ミミはリーフと話をしていた。

メルディのこと、メルディがいた時のチームのこと。

メルディ「遅いぞリーフ」

ミミ(メルディさん…今、貴方の心は…どう感じているのですか?)

心の中でメルディに問うていたミミ。

複雑な心境が絡み合う中、船はこの場を離れ西の大陸目指して進んでいくのであった。








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